会社員の父から息子へ

414s8Ro5eZL._SS500_.jpg最近読んで面白かったのが、この『会社員の父から息子へ』ですね。
著者は団塊の世代の会社員として定年を前に退職。
自らを良き「父親」ではなかっただろうと述べながら会社員として、一人の男として息子達に伝えたいことがあるという思いから執筆。
著書はこの本で我が身を振り返りながら人生論を淡々と語っていきます。
メッセージはシンプルですが主張はしっかりとしていて力強いです。

この本に興味を持ったのは同じ団塊の世代の父に育てられた息子として興味があったからですね。
自分も学生の時、父の考え方が理解できない時がありました。
それが理解できるようになったのは社会人になってからでしたね。

「伝わるか否かの先を放棄しているにしても、伝わってほしいというのは願いである」(まえがきより)

今思うと父はこの著書と同じで伝えておきたかったんだと思います。

団塊の世代の父を持つ人には読んでみてもらいたいですね。


『会社員の父から息子へ』勢古浩爾著、ちくま新書